2018年日本では、6月に大阪北部地震、7月に西日本豪雨災害、9月に台風21号被害と、北海道胆振東部地震、と立て続けに各地を災害が襲いました。

災害後、被害を受けた家屋などの片付けなどに、たくさんの人がボランティアに駆け付けました。

長年にわたり様々な災害ボランティア活動を続けてきた方を指したスーパーボランティアという言葉は、今年とても注目を集めました。

しかし災害ボランティアに興味はあるけれど実際にはどうしたらいいか分からないと思っている方も多いのではないでしょうか?

  • ボランティア活動の内容はどういったもの?
  • ボランティア活動する時の服装は?
  • ボランティア活動に必要な持ち物は何?

ボランティアの服装や持ち物をしっかり準備して現地に行かなければ結局、被災地の方々に迷惑を掛けてしまうこともあります。

そんな困ったことにならないように、災害時のボランティア活動についてご説明していきたいと思います。

【スポンサーリンク】

いざボランティア活動へ!でもその前にすべきこと

被災地でのボランティア活動の前にやっておくべき事があるのはご存知ですか?

それをしないと、かえって被災地で迷惑になることがありますので、しっかり確認していきましょう。

たいさくんたいさくん

ボランティアに行く前にやっておくべき事って、一体なんだろう??

事前に現地の状況をよく把握すること!

震災被害

被害状況などをしっかり把握してから現地入りしましょう。

無理に現地入りしようとすると、緊急車両や復旧作業の妨げになってしまう可能性もあります。

被災地ではどんなボランティアが必要とされているのか、情報があれば把握しておくようにしましょう。

災害ボランティアセンターの情報を確認すること!

相談

被災した各自治体がボランティアセンターというものを開設します。

これは、全国からのボランティアを受け入れ、被災者への様々な支援事業を集めて調整し、適切なボランティアを派遣するところです。

ボランティア活動には年齢制限や、被災した市町村内の居住者に限定するなど、ボランティアの受け入れに制限を設ける場合もあります。

事前にボランティアセンターから発信されるSNSやホームページなどの情報を、よく確認しておく必要があります。

たいさくんたいさくん

ボランティアセンターの情報を確認してから出発しようね!

出発前に必ず宿の確保を!

ホテル
災害直後などの被災地付近のホテルは、災害の影響を受けていることがあるかもしれません。

また、被災者の受け入れ先になることもあるので、ボランティア参加者の宿泊が難しい場合もあります。

被災地から少し離れたホテルなどの宿泊先を探して宿の確保をしましょう。

また災害の被害状況が落ち着いている場合などは、被災地の宿を利用して現地でお金を使うことも支援につながります。

状況によってどこに宿泊するのが良いのか判断するようにしましょう。

ボランティア保険に加入を!

申し込み

現地入りする前日までに必ずボランティア保険に加入しておくことが大切です。

現地に到着してからの加入は被災地の方々の手間となってしまいます。

社会福祉協議会というところで加入ができます。

在住地または出発地で加入しておきましょう。

被災地までの移動中の事故なども補償の対象になります。

災害直後、自家用車での現地入りはやめてください!

くるま

ボランティア活動で現地入りする場合は公共交通機関やボランティアバスなどを利用しましょう。

自家用車での現地入りは、交通渋滞をまねいたり、緊急車両や復旧作業の妨げになりますので絶対にやめましょう。

災害の被害状況が落ち着いてからの、自家用車での現地入りは可能です。

ボランティアセンターによっては、駐車スペースやテントを張れるスペースが紹介される場合もありますのでホームページなどで確認しましょう。

【スポンサーリンク】

いざ被災地へ!ボランティア活動の服装や持ち物は?

マスクなど

どういったボランティア活動に派遣されるか分かりませんが、最低限の準備は自分で必ずしていきましょう。

自身の安全管理がしっかりできる服装をご紹介します。

ヘルメットや、帽子などを被って、安全に作業しましょう。

砂埃などが多く発生することもありますからマスクは必需品です。

薬品を扱うような作業の場合はゴーグルもあると便利です。

どんなに暑い季節であっても長袖長ズボンは基本の服装です。

ケガ防止のために肌を覆うことができる服装で活動します。

軍手を中に、ゴム手袋を外側にと、二重にして使うこともできます。

長靴安全靴を履いて、危険な物の踏み抜きを防止しましょう。

暑い季節の作業では汗拭きタオル水筒体を冷やすシートなどのグッズも準備して熱中症予防することも大切です。

たいさくんたいさくん

ボランティア中に自分がケガをしないように、しっかり準備して行こう!

ボランティア活動ってどんなことをするの?

ボランティアイメージ2

災害ボランティアのイメージというと、瓦礫や土砂の撤去社業みたいなものが思い浮かぶ方も多いかもしれません。

地震や津波被害、水害など、どういった災害かによっても必要とされるボランティア活動は異なります。

過去の災害で実際に行われたボランティア活動にはどういったものがあったのでしょうか?

避難所での清掃活動、生活用品の補充、炊出し作業、支援物資の仕分け作業・配達作業、被災者宅の物の整理、被災者のニーズの聞き取りアンケート、
引っ越し作業の支援、被災者の活力を取り戻すための交流機会作り…

求められる活動は本当に様々なことが分かります。

自分には瓦礫の撤去作業などの力仕事は無理だから”ボランティアなんて無理”とは思わないでください。

様々なボランティアが求められているから”自分にもできることがある”と思ってもいいのではないでしょうか?

たいさくんたいさくん

被災者のためにできることは、色々あるんだね!?

ボランティア活動で現地入り!食事はどうしたらいいの?

おにぎり

ボランティアの食事は各自、自分で準備していくことが基本です。

災害後は災害の影響で、被災地では食料品が品薄になることもあります。

昼食はボランティア活動の合間に食べることが多いようです。

おにぎりパン栄養補助食品のようなものなど携帯しやすく手軽に食べられるものを事前に調達しておきましょう。

災害ボランティアセンターの大切な役割とは?

前述しましたが災害ボランティアセンターとは、ボランティアを受け入れ、適切なボランティアを派遣するところのことです。

全国からボランティアがやってきますから、中には偽ボランティアと言われる人がいて、残念なことに被災地での犯罪を目的として入り込んでくることがあります。

こういった事を防ぐためにも、ボランティアセンターではボランティア登録を行い、ボランティア証明書を発行します。

日ごろから地域の事情に詳しく、被災現場の様子をよく知っている災害ボランティアコーディネーターという資格をもった人が、ボランティアの募集や調整、派遣を行っています。

たくさんの方がボランティア活動のために来てくれても、受け入れる状況が整っていなければ本当に助けを必要としている被災者のところまで支援が行き届きません。

日ごろから町内会長や防災リーダーなどをしていて、地域のことをよく知っている、ご近所付き合いがしっかりできている方などが向いていると言われていますが、
適切な調整や派遣ができるボランティアコーディネーターのなり手もこれからはもっと必要になってくるかもしれません。

資格認定制度は特にないそうですが、行政が研修を修了した受講者に対して、災害ボランティアコーディネーターの認定や登録を行うというかたちです。

まとめ

募金

災害時のボランティア活動についてご紹介しましたが、いかがでしたか?

実際に現地へ行くためには、それなりの装備や準備を調える必要がありますよね。

ボランティアなので当たり前ですが、活動したからといって報酬は得られませんし、自己負担する部分も装備を調えるための費用、保険加入費用、被災地までの交通費、食料、宿泊費など…があります。

現地に行けばどんな人にでも、必ず役に立てるボランティア活動があります。

しかし、震災直後に現地でボランティア活動できなかったとしても、様々なかたちで被災地支援ができる方法もあると思います。

義援金へ募金をすることや、支援物資を送ること。

被災地の被害状況が落ち着いてきてから観光に行くことや、ボランティアバスツアーに参加することなど…

すぐに現地に行くことだけがボランティア活動ではないのだと思います。

長い目で見て、被災地のために何ができるか?を考えて行動しましょう!

【スポンサーリンク】