近年、地震や台風など大きな災害が続いております。
防災グッズをまとめた防災リュックや非常用持出袋の点検をした人や、新しく用意した人も多いのではないでしょうか?
しかし、それらを外出時に持って行く事はないと思います。
災害はいつ起きるか分からないため、最低限は常に携帯するのが安心です。
そこで便利なのが「防災ポーチ」を作ることです!
自宅や避難所まで移動するために必要な防災グッズをまとめたポーチを作り、外出する時は必ず鞄にポーチを入れておくのです。
しかし、防災ポーチは自宅から避難する際に持つ防災リュックと違い、仕事や学校で使う物や、買い物の荷物と一緒に携帯しなければいけないため、あれもこれもと全部持つのは現実的に厳しいです。
自分のライフスタイルに合わせて負担にならずに携帯できる重さ・大きさに収めるのが大切です。
防災ポーチのように日頃から持ち歩きたい最低限の防災用品を0次の備えといいます。
0次の備えの他にも、1次の備えや2次の備えがあります。
- 0次の備え:常に持ち歩きたい最低限の防災用品(防災ポーチなど)
- 1次の備え:災害後3日間避難生活をおくるための防災用品(防災リュックなど)
- 2次の備え:災害から長期間避難生活をおくるための防災用品((自宅保管の食料や生活用品など)
今回は0次の備えである防災ポーチの作り方の基本として、ポーチの大きさ別に中に入れるおすすめの防災グッズと気を付ける事をご紹介します。
なお、一番避けなければいけないのは、せっかく作った防災ポーチを邪魔に思って携帯しなくなる事です。
防災だと気構えずに、自分だけの素敵なコレクションを作るような気持ちで楽しみたいですね。
1次の備えである、緊急時の持ち出しようとしてリュックなどに準備して自宅に置いておきたい防災グッズについては、「緊急時用の防災グッズ、日頃からリュックに準備しておくべきもの!」の記事を参照下さい。

ポーチの柄を自分好みにすると楽しくなると思うよ♪
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目次
ポケットに入る小さい防災ポーチにしたい場合
- キーホルダーサイズのライト
- ホイッスル
- 予備の電池
- 圧縮タオル
ライトはスマホで代用できると思うかもしれませんが、バッテリーの消耗が激しいためライトを持つ事をおすすめします。
夜間は出歩かない人でも、エレベーターや地下鉄など日光が届かない場所は意外とあります。
キーホルダーサイズのものなら、殆どが小さなボタン電池のはずですので、予備の電池を含めてもポーチは小さく収まるはず。
普段からちょっと暗いと思ったら積極的に使い、災害時に使い方が分からないという事がないようにしましょう。
ライトとホイッスルはすぐ使えるようにカラビナにまとめてポーチの外側につけると便利です。
鞄やベルト通しなら、もっと早く使えるので安心です。
ポーチには予備の電池と圧縮タオルをいれます。
もし、これでも多いと感じるようでしたらポーチを止め、カラビナにつけたライトとホイッスルだけ携帯しましょう。
それだけでも何の備えもない時に比べれば大きな助けになるはずです。
最初からライト、ホイッスル、カラビナがセットになっている商品もありますので、1つも持っていない人は一気に揃えられて便利ですね。

これなら鞄を持ちたくない人でも携帯できるね
小さめの防災ポーチにしたい場合
- キーホルダーサイズのライト
- ホイッスル
- 予備の電池
- 圧縮タオル
- 飴や氷砂糖
- 絆創膏
- マスク
- 除菌ティッシュ
- ビニール袋
追加した物は赤文字にしてあります。
飴や氷砂糖がべたべたするのが気になるなら、ポーチを保冷機能付きのものにするのがおすすめです(この場合、チョコレートも安心して携帯できるようになりますね)
ビニール袋はゴミ袋として使えます。最近はゴミ箱が少ないため、災害時以外にも便利にだと思います。
ビニール袋以外の消耗品も複数いれておいて普段から使っていくと、防災ポーチの携帯が面倒に感じなくなるのでおすすめです。
中くらいの防災ポーチにしたい場合
- キーホルダーサイズのライト
- ホイッスル
- 予備の電池
- 圧縮タオル
- 飴や氷砂糖
- マスク
- 除菌ティッシュ
- ビニール袋
- モバイルバッテリーとケーブル
- 救急セット(絆創膏、常備薬、持病薬、ピンセットなど)
- 手ぬぐい、バンダナ
- エマージェンシーブランケット
- 歯磨きシート
- 携帯トイレ
- 筆記用具、メモ
追加した物は赤文字にしてあります。
移動だけでなく、当日中に自宅に帰れない場合を想定したグッズを追加しました。
エマージェンシーブランケットは一度使うと畳み直しても元の小ささには戻らない商品が多いため、試しに使ってみたい人は注意して下さい。
しっかりと大きな防災ポーチにしたい場合
- キーホルダーサイズのライト
- ホイッスル
- 圧縮タオル
- 飴や氷砂糖
- マスク
- 除菌ティッシュ
- ビニール袋
- モバイルバッテリーとケーブル
- 救急セット(絆創膏、常備薬、持病薬、ピンセットなど)
- 手ぬぐい、バンダナ
- エマージェンシーブランケット
- 歯磨きシート
- 携帯トイレ
- 筆記用具、メモ
- レインポンチョ(レインコート)
- ヘッドライト、ハンディライト
- 予備の電池
- 携帯浄水器
- レジャーシート
- 爪切り
- 耳かき
- 軍手、ゴム手袋
- サプリメント
- 耳栓
- 携帯ラジオ
- 防災マニュアル
- 櫛、コーム
- 保湿クリーム、リップクリーム
- 生理用品(女性)
- 予備の眼鏡(コンタクトの方)
追加した物は赤文字にしてあります。
ここまで持っておけば数日帰宅できなくても困る事が大分減るはずです。
レインポンチョ(レインコート)は使い捨てで小さく畳める物なら携帯が楽です。
携帯浄水器は商品によって浄水して良い水に違いがあります。
水道水にしか使えない商品もありますし、薬剤を混ぜる必要がある場合もありますので注意して下さい。

これはあくまで目安だよ。自分で使いやすく、安心できる防災ポーチになるよう工夫しようね

女性なら生理用品、コンタクトの人なら予備の眼鏡、毎日飲まなければいけない薬があるなら数日分の予備もあると安心だね
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ハサミやマルチツールを入れる場合の注意
防災ポーチにハサミやマルチツールを入れる人は多いですが、注意が必要です。
みんなが安心して暮らすために刃物の携帯について約束が決められています。
刃体の長さが6センチを超える刃物(ハサミと折り畳みナイフは8センチ)は『正当な理由』がなければ携帯してはいけません。
そして正当な理由はキャンプで使う時や購入した帰り等であり、災害に備えてというのは現在のところ含まれません。
ポーチに入れる以上、あまり大きなハサミやナイフ付きマルチツールを利用する人は少ないと思いますが、気を付けたいポイントです。
また、凶器になりそうな道具をすぐに使える状態で携帯する事は禁止されています。
もし知らない人がナイフやハサミをすぐ見えるくらい無造作に持ち歩いていたら、たとえ小さくても怖いですよね?
怖い思いをさせないためにも、刃物はしっかり管理しましょう。
警視庁の『刃物の話』で分かりやすく説明されています。
防災ポーチのサイズに関わらず検討して欲しいもの
「心を支えるもの」「ストレスを和らげるもの」を防災ポーチに入れるのもおすすめです。
避難生活が長引いた場合はストレスによる体調不良が心配になります。
お気に入りの文庫本や、知恵の輪、ぬいぐるみ、好きなアイドルの写真など…
迷惑にならないよう、音が出るものや匂いがあるものは避けた方がよいでしょう。
長い目で見ればどの防災グッズよりも有難い物になるかも知れません。
荷物の邪魔と感じるなら、ぬいぐるみポーチやマッサージグッズのように機能性があるものにするのもひとつの方法です。
この商品は見た目はとても可愛いぬいぐるみですが、ポーチになっていて細長い物を入れることができます。
カエルやウサギのデザインもあります。
さいごに
防災ポーチは一度作って終わりではありません。
破損・故障がないかの確認、食べ物の賞味期限の確認、季節に合わせた変更など、定期的な更新が必要です。
また、技術の進歩により軽量・小型化が進んだ防災グッズが発売される可能性もありますので、予算との相談になりますが積極的に交換していきたいところです。
防災グッズのコーナーだけでなくアウトドア商品のコーナーをチェックするのもおすすめです。
「1つは新品と交換する」「飴の味やポーチの柄を季節感のあるものにする」「完成したらSNSへ写真を投稿する」などの目標を決めるときっと楽しくなりますよ。
最初に書きました通り、一番避けなければいけないのはせっかく作った防災ポーチを邪魔に思って携帯しなくなる事です。
毎日欠かさず携帯するためにも、楽しく作っていきたいですね。

SNSやブログで防災ポーチの中身を公開している人もいるから、参考にさせて貰おう!

EDC(Every Day Carry)やサバイバルポーチと呼んでいる人もいるから、この単語でも検索してみてね
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