毎年9月1日は防災の日となっているのはご存じでしょうか?
この日は地震や津波などの災害について皆が防災の事を考える気持ちを見直そうという事で、防災訓練が全国の色々な所で実施をされる日なんです。
防災訓練は色んな保育園、学校、職場で行われています。
今回はその防火訓練がどういう形で行われているのかといった内容や大まかなマニュアル(てびき)をまとめてみました。
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目次
9月1日がなぜ防災の日になったのでしょうか?
これには2つの理由があると言われております。
一つ目は、1923年9月1日に神奈川県が元になったマグニチュード7.9の大きな地震が起こりかなりの大人数が負傷して、街は大変な災害にななりました。
木造の建物が多く火事になったことで次から次へと火が移り大きな被害となったそうです。
これは関東大震災といわれているものです。
二つ目は、1959年昭和34年9月26日に起きた伊勢湾(いせわん)台風ともいわれています。
ここでも多くの人が被害にあっています。
実際の防災訓練はどのようにして行われているのでしょうか?
学校や保育園では
①生徒は普段通り授業を受けます。
②クラスに「いま〇〇が起きました、みなさんあわてずに防空頭巾(ぼうくうずきん)をつけて、先生の言うとおりにしてください」という放送が入ります。
③クラスの教室のドアを開けましょう。前と後ろのドアがあるので、先生が開けるか、先生から「ドアをあけて」といわれるかもしれません。
④先生が「あわてずに廊下に並ぶように」といいます。
そして人数を数えます。名前を呼ばれたら大きい声で返事をしてください。
先生が人数を数え終わって全員がいることを確認したら、避難する道を通りみんなを避難させます。
⑤そして先生はクラスのみんなを校庭に誘導し整列させます。
⑥先生がしゃがむように言ったらみんな先生の言うとおりにします。
②~⑤の間に学校からおうちの人に連絡し、おうちの人に「学校に引き取りにきてください」という連絡をします。
⑦連絡網最後の家の人は学校に連絡して連絡網が伝わったことを伝えます。
⑧先生は学校の校長先生または副校長先生に人数を報告します。
消防署の方がきている時の説明ってなにをするの?
消防署の方が来ていることが多いので訓練で注意した方がよかった所や、災害のお話や消火器の使い方の説明があり、「みなさんの中でやりたい方はいますか?」と聞かれることがあると思うので助けてもらいながらやってみるといいですね。
引き渡し訓練(特におうちの人にむけて)
②~⑥までは同じです。
★引き渡し訓練の場合は、事前に家庭にプリントが配られます。
(引き取り時間、場所などが書かれており、仕事などで参加できない家庭は学校や保育園に出しておきます。その場合は学童保育、延長保育になります)
①時間になったら家の人が子供を迎えにいきます。
②子供の担任の先生の立っている列にいき、子供の名前と家族の名前をはっきりといいます。
③先生は確認してから生徒を引き渡します。
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職場での防災訓練
病院の場合の大まかな手順
①職員はいつも通り仕事をしています。
②館内アナウンスが入り「今〇〇がおきました。場所は〇〇です。みなさんは落ち着いて職員の誘導に従って行動ください。」といった内容の放送が入ります。
③看護師さんは受け持ちの患者さんの避難を促します。歩ける人は歩いてもらい、歩けない人は車いす等を用いて避難します。
④その時に人数がいるかどうか確認をし責任者に報告します。
⑤患者さんを病院の庭や広場に避難させ、もう1回人数の確認をしていきます。
⑥人数を責任者に報告します。
⑦責任者がみんなの報告を受けたあと、集まった人に防災訓練のどこを注意した方がいいかなどのお話しがあります。
⑧そのあと、消防署の方が来ていたら防災のお話などがあります。
⑨消火器の使い方の説明と実際にどうすればいいのかやってみせてくれます。
小学校同様、消防署の方から「どなたかやってみる方はいらっしゃいませんか?」という声がかかりますので積極的にやってみましょう。

消火器はピンを抜いて火元にかけるのがポイントだよ!

耐震車があれば乗っておくと揺れ方がわかっていいよ!
重い病気の人や点滴をしている人もいるので訓練の場合は、患者さんの病気に負担をかけるようではよくありません。参加できる人だけにしてもらいます。
職員には消化器の置き場と避難経路(避難階段等)、防火戸の位置確認や操作方法、火災報知機の場所、スピリンクラーの位置、消火栓の位置の把握などをしておくように日頃から言っておきましょう。
さいごに
今年の防災訓練はおわりましたが、防火訓練の時に何をするのか、大体わかってもらえたでしょうか?
防火訓練をすることは防災がおこった時に、焦らず、あわてないでパニックにならないで、落ち着いて行動できるようにするために必要です。
学校では先生のいうことをよく聞いて、職場では誘導する人の言うことをよくきいて、動くことができるようにするための訓練です。
くり返しになりますが、あわてず、落ち着いた行動が大切です。
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