皆さんは、地震が発生した時のプロパンガスの安全性についてご存知でしょうか?

プロパンガスと聞いただけで危ないと先入観にとらわれていませんでしょうか?

プロパンガスは、地震に強いエネルギー源として、昨今全国的に見直されているのです。

地震に強いという意味は、安全で復旧に時間を要さず、すぐに利用できるプロパンガスということなのです。

そんな見直しが進んでいるプロパンガスについて、今回はプロパンガスの安全性の理解を深めるために、地震の時にどのような機能でガスを遮断したり、消火したりするのか、またガスボンベに繋がれているガスホースの構造などについて詳しく見ていきたいと思います。

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プロパンガスメーター(マイコンメーター)の保安機能

ガスメーター

プロパンガスは、各ご家庭や企業毎にガスのメーターが設置されています。

設置されているガスメーターのことをマイコンメーターと言います。

マイコンメーターとは、ガスの使用状況を常に監視し、ガスを止めたり警告を表示する機能を持った保安ガスメーターです。

マイコンメーターは、ガスを使用中に震度5相当以上の地震を感知すると、自動的にガスの供給を止めてくれて二次災害を未然に防いでくれます。

また、地震で配管が折損した場合やガスのゴム管が外れたときなどに大量のガスが流れたときは、自動的にガスの供給を止めてくれます。

プロパンガスをご契約している場合、このマイコンメーターが設置されています。

これからプロパンガスをご契約される場合もマイコンメーターが設置されます。

比較的大きい地震が発生した時に、マイコンメーターが自動的にガスを遮断してくれるので安心ですね。

たいさくんたいさくん

マイコンメーターで自動的にガスを遮断したあと、ガス会社で安全が確認できてから復旧するよ

ガスコンロの感震機能

ガスコンロ安全性

メーカーや機種によって、感震機能がついたガスコンロが発売されています。

この感震機能は、ガスコンロが震度4以上の揺れを感知すると、自動的にガスを遮断して、消火してくれる機能です。

感震機能付きのガスコンロは、震度5以上の揺れを感知した時にガスを遮断するガスメーター(マイコンメーター)よりも先にガスコンロが自動的にガスを遮断して消火するので、より安全性が高いのです。

つい最近までは上位機種のみに感震機能が付いていましたが、2018年9月には比較的安価な機種にまで機能が拡大されてきましたので、今後は自然とご家庭に普及していくことでしょう。

これからガスコンロを買い替える予定の方や、ガスコンロを新規に設置される方は、安全のためにも感震機能の有無を意識して設置してみてはいかがでしょうか。

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ガス放出防止型高圧ホース(張力式)による放出防止

ガスホース

ガス放出防止型高圧ホースとは、各ご家庭に設置されているガスボンベからガスコンロやガス給湯器へガスを流すために必要なガスボンベと接続するホースのことです。

上部画像の黒いホースがガスボンベに接続されている高圧ホースです。

ガス放出防止型高圧ホース(張力式)の仕組みは、地震などでガスボンベが転倒して高圧ホースに所定以上の張力が加わると、ガスの放出を防止してくれる構造となっています。

ガスの放出を防止する構造として、ホースタイプとクサリタイプの2種類のタイプがあります。

ホースタイプは、高圧ホースが引っ張られることによってガスの放出を防止します。

クサリタイプは、高圧ホースに接続されているクサリが引っ張られて外れることによってガスの放出を防止します。

ガス放出防止型高圧ホースは東日本大震災や熊本地震で二次災害を防止したことで注目を浴びました。

震災後は、各自治体をはじめ、LPガス協会やLPガス会社の自主的な取り組みによって普及しはじめてきました。

全国的に見ると、まだ設置率は高いとは言えませんが、自治体によっては設置率が90%を超える自治体があり、ガス放出防止型高圧ホース普及活動は全国的に広がりを見せています。

たいさくんたいさくん

LPガスは、至る所に二次災害対策がなされているんだ!

プロパンガスボンベの耐久性

ボンベ

プロパンガスボンベは、転落転倒防止措置として、ボンベチェーンなどによる固定が義務付けられているので、チェーンなどが外れたり、家の外壁が破損しない限りは転倒することはありません。

また万が一地震が発生してガスボンベが転倒したとしても平らな面であれば容器は破損しないと言われています。

東日本大震災や熊本地震以降は、特に重量50KGのガスボンベを固定してるチェーンは、2重掛けが推奨されており、各ガス屋さんがボンベチェーンの2重掛けを進めています。

たいさくんたいさくん

ボンベチェーンの二重掛けは震災対策に有効だと証明されてるよ!

まとめ

プロパンガスの安全性についていかがでしたか。

熊本地震では、被災地域の多くはプロパンガスの利用地域でしたが、熊本地震でLPガスが原因と断定された火災などの二次災害は起きませんでした。

熊本地震からも分かるように、プロパンガスが地震に対して安全性が高いことがお分かりいただけたかと思います。

これだけ安全性が高く、地震に強いのであれば、地震対策として、エネルギー源の一つであるプロパンガスの導入を検討する必要性がありそうですね。

また、プロパンガスを契約している方は、感震機能付きコンロへの交換などハード面の対策も検討してみてはいかがでしょうか。

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