皆さんのご自宅のエネルギー源は何をお使いでしょうか?

近年ではランニングコストが安く、掃除など器具のお手入れが少ない電気が主流になりつつある日本において、オール電化が普及してから何年もの月日が経過しています。

そんな時代背景の中、これまで各ご家庭や企業で使われてきたプロパンガスの現在の需要についてご存知でしょうか?

近年プロパンガスは、日本のエネルギー源の中でもたった1割程度しか需要がありません。

ランニングコストの安い都市ガスやオール電化の普及に伴う電気需要の増加によってプロパンガスの需要は減少傾向にあるのです。

しかし需要が減少しているプロパンガスは地震に強いと評価されていることをご存知でしょうか?

私もそうでしたが、大きな地震が発生してからプロパンガスの必要性について、ガスの供給が停止してから開栓までの復旧時間の早さが注目され、まさに今見直しがなされているところなのです。

そんな地震などの災害に強いプロパンガスについてなぜ見直しがなされてきているのか触れていきたいと思います。

【スポンサーリンク】

地震発生後のプロパンガスの復旧の早さについて知ろう

ガス配管

水道や都市ガスは地震発生後、復旧までに時間がかかることは報道などで記憶に残っていることと思いますが、
水道や都市ガスは地面に埋設する多くの埋設配管が存在し、埋設配管は多くの住宅に一度に供給される集合配管という特性があります。

直ぐに目に見える配管であれば損傷個所を早く見つけ出すことができるのですが、埋設環境なのでどうしても時間がかかってしまうものです。

更には、集合的配管がなされているので、1箇所だけの確認ではなく、全ての配管の確認が必要となり、時間がかかってしまいます。

電気やプロパンガスについても埋設されている配管は存在しますが、全てが埋設という訳ではありませんので、比較的復旧が早いのが現状です。

その中でもプロパンガスは、一軒一軒個別に配管がなされてプロパンガスが供給されている特性上、配管などの調査範囲が狭いため、安全性の確認にそれほど時間はかからず、
万が一配管が破損していたとしても平均的に配管自体はそれほど長くはなく、配管の改善をスムーズに行うことができる
ので、復旧までにさほど時間を要さないのです。

また、個別にボンベが設置されているので、地震でボンベが地面に倒れて、万が一ボンベだけが破損したとしてもその他の安全性に影響がないことが確認できていたら、ボンベを取り替えるだけで復旧することができ、時間を要しません。

賃貸マンションやアパートなどの集合住宅にもプロパンガスは供給されていますので集合配管は存在し、集合配管の検査は戸建て住宅より長いため多少の時間を要します。

しかし、都市ガスや電気のように供給地点が離れている訳ではなく、プロパンガスの供給はマンションやアパートに設置しているボンベからなので、限られた範囲の調査で安全性が確認できるため、復旧が早いのです。

復旧の早さについては、地震後のプロパンガスの復旧はなぜ早い?の記事で、更に具体的にまとめておりますので合わせてご覧ください。

たいさくんたいさくん

ライフラインの一つであるガスの復旧時間は重要だね

地震発生後のプロパンガスの安全性について知ろう

ガスコンロ

プロパンガスというと「火が怖い」と言われていますが、昼食時や夕飯時にガスを使っていて地震が発生した場合、万が一ガスが漏れて引火したら爆発するなど、二次災害のことを連想してしまう方は少なくないでしょう。

でも安心して下さい。

地震が発生した場合でも、プロパンガスは思っている以上に安全性に優れています。

プロパンガスの安全性

  • 震度5以上の揺れを感知すると自動的にガスメーターがガスの供給を遮断
  • 感震機能付きガスコンロでは、コンロが震度4以上の揺れを感知すると、自動的にガスを遮断し消火
  • ガス放出防止型のホースでは、容器の転倒などによりホースに所定の張力が加わるとガスを遮断
  • 地震でボンベが転倒した場合、平坦な場所であれば容器は破損しない
  • LPガスは酸素と混合して初めて爆発するので、容器内部で燃焼爆発することはない

プロパンガスが安全といわれている詳しい安全性や構造については「プロパンガスは安全性や耐久性が高い!地震の防災にも有効!」の記事で詳しく説明しておりますので、合わせてご覧ください。

たいさくんたいさくん

プロパンガスは安全性に優れているんだね

【スポンサーリンク】

プロパンガスの月々の使用料金

お金

地震に備えて、プロパンガスの必要性は理解したものの、プロパンガスを契約した場合に、月々の料金が気になるところです。

月々のランニングコストは、都市ガスや電気と比較すると高いのは否めません。

料金が高いのはプロパンガスの特性に関わっていますが、自由料金制というのも一つの要因にあります。

プロパンガス料金の不透明化がささやかれてきた中で、2017年2月に資源エネルギー庁では、LPガス料金の透明化及び取引の適正化を図るための取引適正化ガイドラインを策定し公表しました。

この公表によって、各ご家庭や企業がお支払いする月々のガス料金が透明化となり、ガス料金の高いガス会社は、適正価格にせざるを得なくなりました。

消費者の方にとっては、益々使いやすいプロパンガスへと近づくこととなりました。

料金が透明化されて適正価格であれば、今後の地震に備えるためにも、プロパンガスを契約してみるのもいいですね。

はぴーちゃんはぴーちゃん

地域によって価格は異なるよ、地域の標準価格は「石油情報センター」などの情報を参考にしましょう

まとめ

地震に強いプロパンガスについて、理解していただけたことと思います。

地震が発生して間もないころはプロパンガスの必要性について強く認識していますが、日が経つとどうしても認識が薄れてきてしまいます。

しかし、震災の多い日本に住んでいる以上、震災を避けて通ることができません。

日頃からライフラインの復旧がどれだけ重要で必要不可欠なのか振り返っていただき、プロパンガスの必要性を再認識していただければと思います。

【スポンサーリンク】