阪神、熊本、東日本、北海道と日本では過去に大きな地震が続いています。
阪神では近所の助け合いがあったので復興が早かったといわれ、熊本地震では余震による被害が続き、長引く避難生活によるストレスによって悩まされた人が多く、東日本地震では地震のうえに津波もあって損害はとても大きなものになりました。
一口に災害(台風、津波等も含みます)といってもいろいろです。今回は、それぞれの地震から学んだ事をあげてみました。
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目次
過去の震災(地震や地震による2次災害)から学んだ点
1995年阪神・淡路大震災
阪神の被災では家具などが例れたことで、それに押しつぶされて負傷された人が多かったり、ガラスが割れたり、色んなものが散乱して避難するのは簡単ではないという状況であったという事が注目されました。
地震後とるべき対策として考えられた商品・下は飛散防止ガラスシートです。
この地震を経験した人の話しでは、ヘルメット・軍手・懐中電灯・枕元に靴、スリッパをおいておく事は絶対必要だという事です。
地震によって、長田区を中心に火災が起こって(商店街だったし)木造の家だったので火の回りが早く、大火事になって家を失った人が多くいました。
家具の下敷きとなった電気製品が再度動いて火元になる通電火災が(60%以上)目立ちました。
火災による被害を最小限に留めるためにガスは震度5以上になると止まることになりました。そしてブレーカーは落とすべきだといわれています。
2011年の東日本大震災
地震によって福島原発による災害もおきました。東北5県と関東3県にわたる広い範囲での地震です。
津波がおきて場所によっては10m以上の高さの波がきて、家も人も車もすべて飲み込まれてしまいました。
①この地震によってラジオで地震情報を逐一把握しておき、海沿いに住んでいる人は津波の可能性を頭に入れて置き、避難場所を確認しておき、高台に逃げることなど頭に入れておくことがいかに大切であるか認識させられました。
地震津波については「津波地震とは?津波発生の仕組みと命を守るための対策!」の記事にて詳しくまとめておりますので、合わせてご覧ください。
→避難経路を頭にいれておき、情報をキャッチして皆に伝えて、避難を早めにしておけば被害が少なくてすんだかもという声もありました。
②停電・断水が起きて備蓄の必要性も言われました。避難が長期化して復興が遅くなってしまいました。
通電火災が多く起こった時のために対策として再度ブレーカーを落とすことの重要性も言われました。
この地震では復興に関する問題も多く含まれています。
(地震による被害が大きくて復興が長引いているので、住宅・家計・気分が沈みがちで、夜眠れないといった心への影響が大きいといった事があげられます)
この本は実際に防災にあわれた方が漫画を加えて書かれた本なのでかなり具体的に書かれています。
★被災された方々はみなさん、備えることの必要性!と避難の重要性を言われています!!
2016年熊本・大分地震
地震の規模的には阪神・淡路大地震と同じくらいです。
倒れた家の下敷きになったり土砂崩れに巻き込まれ被害にあった人が多かったです。家が倒れることが多かったためです。
避難生活が長くなったことでストレスや持病が悪くなって、体調の悪くなる人も多く出ました。
車で寝泊まりする事が多く、エコノミー症候群の人も多かったのです。
ここでは仮設住宅ができるまで、学校の校庭にアルピニストの野口健さんの提唱によりテントがたちプライバシー保護という点も考えられました。

学校の校庭一面に家族用のテントを張り巡らせたんだよ!

この地震では車の中で生活をする人が多くてテントを考案したらしいよ
テントのメリット
- プライバシーが保たれて気が楽である
- 着替えなどが気楽にできる
- プライバシーの事で気を遣うことが少ないのでストレスがたまりにくい
Amazonなどでも安価で手に入ります。人数、コスト考えてそれぞれに合ったものを!!
避難生活が長くなった場合に気をつける点
- 身体的被害―持病のある人はお薬手帳を持参し、早期に医療者にかかるようにします。
- エコノミー症候群予防―水分をとり、軽い運動を時々する。
- 足の指でグーパーを作る。
- あしを上下につま先立ちする
- つま先を引き上げる
- ふくらはぎを軽くもむ
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2018年北海道地震
土砂崩れがおきて負傷した人が出て、全域にわたり停電になりました。家の倒壊や、破損などは他の地震と同じです。
日頃から周辺の状況を知って、避難経路を把握しておくことの重要性が再度認識されました。
余震が続き、避難生活が長引くために、防災用品の備蓄は家に置く用のものと、避難用の物を分けておきましょう。
水も大きめのものと小さめの物を分けておいておきます。
北海道地震のように停電が長引くとライフライン情報をキャッチして、世の中の状況を把握することが大変になります。
また、スマホや携帯の充電も難しくなります。
今回の地震では、乾電池で対応の携帯充電器や手導で充電できる防災ラジオが活躍した様です。
いざという時のために日頃から用意しておくのが大切です。
交換用電池も準備しておくなどが大切となりますし、役所からの情報に気を配りましょう。
どの地震でも避難所で生活するときのマナーとしての注意点
避難所で避難する場合は、赤ちゃんからお年寄りまで、大勢の知らない人がたくさん同じ場所で過ごします。
男性も女性も同じ場所で終始生活することになります。
そのためプライバシーを保持することが非常に難しくなります。
着替えをするとき等かなり気を使います。
また、お子様にはなるべく親御さんの傍にいるように話してください。そして知らない人の後についていかない様におしえてあげましょう。
お年寄りや病気をもっている人もいるので、お子様には出来るだけ静かに過ごせるように話し相手になってあげましょう。
避難所は多くの人が集まる所です。
阪神・淡路大震災は冬に起こりました。いくらマスクをしていても、インフルエンザの集団感染が起こったそうですので、可能な限り衛生面に注意をして集団感染を予防しましょう。
さいごに
今回は過去において起きた地震から、学んだことを大まかにまとめてみました。
各地震ごとに起きた出来事と現場での声を中心に拾ってみたといった感じです。
地震の避難マニュアル(手引き)はありますし、それも重要なのですがそういうものがなぜ出来上がったのかという事と、これから何に注意が必要なのかという点に目をむけてみました。
北海道地震においても様々な問題があげられていますが、その中で気になったのは今までの地震の問題の共有が十分に出来ていないことがあげられていました。
過去におきた出来事を前につなげて、少しでも災害(地震、津波等)の被害を少なく出来ればと思います。
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