近年、台風や集中豪雨などによる被害が頻発する傾向にあります。
2018年7月に起きた西日本豪雨では甚大な被害があり、
また、2018年9月には台風により、近畿と四国を中心に高潮が発生し、沿岸部や関西空港で浸水などの被害が出ました。
そのような様子をニュースなどで目にした方も多いのではないでしょうか?
ご自分の身の回りでも、いつ集中豪雨などがおこるかは誰にもわかりません。
そのような浸水被害がでるほどの台風や大雨が降った時に備えて、浸水被害対策はできていますか?
とくに地下室などの地下施設では、地上から雨水が流れ込んできて思わぬ被害がでるかもしれません。
被害がでる前にしっかり地下施設の浸水対策をしておきたいですね。

どんな浸水対策をすればいいのかな?
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目次
集中豪雨が増加!地下施設の浸水被害は危険!?
都市部の地面はアスファルトやコンクリートが多いため、雨水が地中に浸透しにくく、雨水の河川への流出が増大してしまいます。
また、宅地化によって田畑が減少して、保水機能が低下傾向にあります。
さらに近年予想を上回る局所的な集中豪雨などが増加しており、中小河川からの氾濫が増加しています。
大河川のような家屋倒壊や、家屋流失などの被害は少ないものの、地下施設では、浸水したときに避難できず閉じ込められる被害などにも気を付けなければなりません。
地下施設の浸水被害が危険な理由
ここでは、地下施設での浸水被害が危険とされる、注意しなければならない点を説明致します。
地下室では外の様子がわからない!?
地上での天気の変化や浸水の危険性が把握しにくくなってしまいます。
浸水すると停電する!?
地下にある電機設備が浸水してしまうと停電してしまいます。
もちろんエレベーターなども動きません!
照明が消え、非常用照明や誘導灯も消え、どこに避難したらいいのか?わからくなってしまう場合があるかもしれません。
地下に水が流れ込んでくる!?
地上から猛烈な勢いで地下に水が流れ込んでくることが考えられます。
地下から地上へ避難したいときは、水の流れに逆らって避難しなければないかもしれません。
水圧でドアが開かない!?
低い水位の浸水であっても、水圧でドアが開かなくなるかもしれません。
知っておきたい地下施設の浸水対策
どんなもので浸水被害対策ができるかを、日ごろから知っておいたほうが安心です!
土のう
土のうというと、土のう袋に土を入れて使うイメージがありませんか?
それだけではないんです。
最近では、水に浸けて膨らませて使う給水土のう袋がホームセンターなどで手に入ります。少し手軽に準備できるかもしれません。
ブルーシートを併用すると、雨の浸水に対してより有効です。
身近にあるもので代用する
土のうが無い場合も身近にあるもので代用できます。
水を入れて縛ったゴミ袋、ビールケース、雑誌類をひもで束ねたもの、ふすま、たたみ、テーブル、ロッカーなどです。
あくまでも応急処置的なものなので、浸水の危険があるときは早めに地上へ避難するのが大切です。
バケツ
浸水してしまったときの汲み出し用として使用します。
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雨の様子をチェックしておきましょう
どのくらいの雨量だと、どのような被害が想定をされるのか日ごろから天気予報をみるときに意識しておくといいかもしれません。
雨量の目安
- 5~10ミリ
雨の音が家の中にいてもよく聞こえる。
地面に水たまりができる。 - 10~20ミリ
ザーザーぶりの雨。
雨の音で話し声が聞こえない。
地面一面に水たまるができる。 - 20~30ミリ
どしゃぶりの雨。
小川や、どぶがあふれる。
がけ崩れの危険性が出てくるところもある。 - 30~50ミリ
バケツをひっくり返したような雨
50~80ミリ
滝のように降る雨。 - 80ミリ以上
息苦しいような圧迫感の雨。
30ミリ以上の場合は、洪水や土砂災害の危険があり、必要なら避難をはじめたほうがいいです。
避難で注意することは?
実際に避難するとなったら、あなたはどこに避難しますか?
避難には緊急を要する場合もありますので日頃より、ハザードマップや緊急時の情報収集の方法を考え、心がけて置くことが大切です。
事前にハザードマップで確認しておく
各自治体から河川氾濫のハザードマップが公開されています。
事前にご自身の住んでいるところが、どのくらいの雨量で河川氾濫の可能性があるかを確認しておきましょう。
ハザードマップは、市役所や役場などで入手ができます。
自分で情報収集をしましょう!
洪水注意報や洪水警報が発表されていないか?
指定河川洪水予報は?
あらかじめ指定された大きい河川を対象にだされる洪水予報です。
- ○○川氾濫発生情報→すでに河川が氾濫状態、ただちに身を守る行動を
- ○○川氾濫危険情報→いつ氾濫してもおかしくない状態、避難などの対応を
- ○○川氾濫警戒情報→避難準備などの氾濫発生に対する警戒を求める段階
- ○○川氾濫注意情報→氾濫の発生に対する注意を求める段階
大雨や台風情報の入手先はこちらの、「台風情報の入手方法と台風の接近前までにするべき対策!」にて確認できますのでご覧ください。
早めの避難を心掛けること!
水害時の避難所の場所を日ごろから確認しておきましょう!
地震時の避難所と場所が違うこともあります。
暗くなってからの大雨の中での避難は危険です
なるべく明るいうちの避難を心掛けましょう。
川の様子を見に行かないでください!
状況が気になっても、川の様子を見に行ったりすることは絶対にしないでください!
様子を見に行って被害にあうことがあるので危険です。
自治体で河川の様子をインターネット上で公開している場合があるのでこちらで確認したほうがようでしょう。
浸水前に避難することが大事
低い土地では、河川が氾濫したときは一機に浸水してくるので避難が困難になる場合もあります。
浸水の深さが0.5m未満であっても、車での避難が危険になります。
地下への浸水の場合、一気に水が流れ込んできて避難が難しくなります。
浸水の深さがひざの高さを超えると、歩いて避難するのも危険になります。
大雨が降る前に必要なときは早めに避難することがおすすめです。
まとめ
地下施設の浸水被害対策に役立ちましたか?
土のうなどの対策グッズも大切ですが、まずは被害にあわないためにご自身の早め早めの判断が大事になります。
異常気象による集中豪雨などが増加する近年、普段から意識して天気予報などのチェックを心掛けたほうがよいのではないでしょうか?
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