近年、日本列島に上陸する台風は、その猛威を奮い、予想を超える深刻な影響を与えているニュースを何度見た事でしょうか。
1959年に全国規模で甚大な被害をもたらした日本史上最悪と言われている伊勢湾台風では、伊勢湾沿岸での被害が特に大きく、大規模な浸水によって多くの死者が発生する大惨事に。
2018年9月には、台風による暴風や高潮の影響で、関西国際空港の滑走路が浸水し、空港閉鎖になるほど甚大な被害を受けました。
近年の台風の爪痕は、多くの方の脳裏に焼きついているのではないでしょうか?
そんな台風の猛威に備え、台風が来る前の対策は万全でしょうか?
台風対策と言っても、本当に何をすればいいのか、対策漏れはないのか、あれこれ考えていると、自分がこれまでに行ってきた対策が正しいのかどうか自問自答することもあると思います。
台風は7月~10月に日本へ接近あるいは上陸する可能性が高い時期です。
そして台風は事前に進路や大きさなどが予測でき、台風が来る前に身を守る備えができる災害です。
自分の身をしっかりと守るためにも、今から出来る準備をしっかりと整えることが重要です。
最低限必要な非常用品や日頃から出来る備えについてまとめました。
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目次
普段からできる台風への備え
台風シーズンに限らず、いつでもできる備えについては、一家で対策を進めておくことが大切です。
非常用品を備蓄する
まず最初は、非常用品の備えを行います。
どんな災害でもだいたい同じですが、台風でもライフラインが途絶えたときの事を想定すると概ね備える物が見えてきます。
普段から飲料水や保存の効く食料などは備蓄しておきましょう。
また、家族形態によっても備えておく物は変わってきますので、日用品は普段使っている物を備えておきましょう。
ここでは最低限備蓄しておくべき非常用品をご紹介しておきます。
- 飲料水(1人1日3リットル×3日分)
- 生活用水(お風呂で使用したり、トイレを流すときの水)
- 3日分の非常食(アルファ米や乾パンなど)
- 懐中電灯
- アルカリ電池(予備も含めて多めに)
- 貴重品
- ラジオ
- 救急備品
- ガスコンロとガスボンベ
- 着替え
日頃から飲料水でミネラルウォーターを使用すると期限管理ができるので、備蓄に最適です。
ライフラインが途絶えて非常に困るのが生活用水です。
日頃からお風呂に水を張ったり、ポリタンクなどに貯水しておきましょう。
期限の長いものを備蓄し、期限をリストにして期限管理を行いましょう。
手元だけでなく、出来るだけ広域を照らすことが出来る軽量の電池式ライトと、万が一電池が切れた場合の予備として手回し発電の懐中電灯をそれぞれ所持しておきましょう。
懐中電灯の型式に合った電池(単3電池やLRボタン電池など)を備えておきましょう。
公衆電話や自動販売機などで使用する可能性があるため、小銭を多く用意しておきましょう。
手元に携帯できる小型ラジオが移動する際に便利です。
怪我したときの応急措置として、少なくと絆創膏、ガーゼ、常備薬、包帯、消毒液は揃えておきましょう。
地域や被害状況によって、電気やガスの復旧に時間を要するケースがあるため、常に準備しておきましょう。
お子さんの着替えは多めに準備し、特に長袖は忘れずに準備しておきましょう。
また、オムツも可能な限り多めに準備しておきましょう。
家の周囲の点検と準備
高潮や大雨による水害に備えて、家の周囲の側溝や排水溝に詰まりがないか点検し、水はけをよくするために日頃から掃除をしておくことが必要です。
また、家の屋根(特に瓦)や塀、壁などに亀裂が入っていないか、強風で飛びやすい状況ではないか点検し、気になるところは補強しておきましょう。
冠水対策として土嚢を準備しておきましょう。
河川や傾斜地を確認する
家の近くに洪水の恐れがある河川があったり、急傾斜地で水害や土砂災害のおそれがある場所を事前にハザードマップを入手して、家族皆で目視確認しておきましょう。
ハザードマップは、市役所や役場などで入手ができます。
また、いざ避難する際に、河川の氾濫や土砂災害の可能性がないルートを決めておくと安心です。
連絡手段や避難場所を決めておく
台風によって家族が離れてしまう思わぬ事態になることも想定して、緊急時の連絡手段や掲示板の活用方法、避難場所を予め決めておきましょう。
災害時の連絡手段はLINEなどSNSが有効です。
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台風で被害を受ける状況は一軒ずつ違う
台風が上陸した時に、その地域が危険地域と指定されたとしても、危険にさらされない家とそうでない家と取り巻く環境によって全く異なります。
例えば、木造住宅と鉄筋コンクリートの住宅の違いであったり、平屋と2階建ての違いであったり、普段から冠水しやすい道路の近くに位置している住宅とそうでない住宅など。
大切なことは、周囲を取り巻く環境をよく把握し、その状況にあった日頃からの対策を行うことです。
土砂崩れの危険性が予測される住宅の備えとしては、避難することを重点に置いた事前準備が最善でしょうし、河川の氾濫や土砂崩れの危険性が低い住宅であれば、住宅内で待機できる備えが最善でしょう。
まとめ
日頃からの備えについていかがでしたでしょうか。
頭の中では、備えは大切だと分かっていても、後回しになっていたり、台風が来ると予測される直前に準備したりと以外と後手になっているものです。
しかし、台風が来てからでは準備ができないことも多々あります。
災害大国の日本で身を守るために、これを機に日頃からの備えの大切さを今一度振り返ってみてはいかがでしょうか。
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