皆さんいざという時のために非常食の備蓄はしていますか?

食料は生命を維持する上で非常に重要なものの一つです。

記憶に新しい東日本大震災のニュースを受け,非常食を購入して備蓄しているという家庭も少なくないかと思います。

ではご自宅にある非常食の賞味期限は大丈夫でしょうか?

2018年の今、東日本大震災から早くも7年経過しています。

そして非常食の賞味期限は「3年」ないし「5年」のものが多いです。

東日本大震災の時に購入した非常食は…残念ながら賞味期限切れのものばかりだと思われます。

「非常食は購入したから大丈夫!」と高を括って安心してるといざという時食べれないものばかりで、「備蓄してる意味が全くない」「せっかく買ったのに…」となってしまいます。

そうならない為にも、新たな非常食の考え方「ローリングストック」について徹底解明し、その方法やメリットを皆様にお伝えしたいと思います!

【スポンサーリンク】

ローリングストックとは?

非常食

せっかく購入した非常食を賞味期限切れで無駄にしないために月に一度、古い(賞味期限が近い)ものから1食分消費してまた新たに1食分の非常食を買い足していく備蓄方法です。

まず何をしたらいい?

皆さんご存知の方も多いと思いますが非常食の蓄えは最低3日分を目安に備蓄しておく必要があると言われています。

あとの説明で詳しくお話しますが、まずこの3日分の非常食をローリングストックの方法に当てはめる為、4日備蓄するようにします。

ここからがローリングストックのキモ

上記に書いた3日分の非常食の準備はおそらく多くの人が実践していることだと思います。

しかしその後の管理となるとなかなか手が回らないのではないでしょうか?

下記に書く内容をしっかり確認しローリングストックを実践していきましょう。

ローリングストックする為のルール

  • 非常食は家族で食べる4日分を想定し備蓄する。
  • 月に一度非常食を1食分家族で食べる日を決める。
  • 非常食を食べる前日に家族1食分の非常食を購入する。

普段の作業はこれだけです。

1度にまとめてやることは無く、コツコツと行うので負担は非常に少なくて済むのもこのローリングストックの利点ですね。

また、最低でも1ヶ月に1度は非常食に触れることになるので、保管場所や備蓄量など常に把握できるようになり、非常時の持ち出しの際にも比較的スムーズに行うことができるようになります。

ローリングストックを4人家族で実践した場合の例…

1日分の非常食:4人×3食=12食

4日分の非常食:12食×4日=48食

48食(4日分の非常食)÷4食(1日分の非常食)=12ヶ月

というように月に一度、1食分の非常食をローテーションすることにより12ヶ月で全て新しい非常食に変えることができるのです!

たいさくんたいさくん

これだと非常食の賞味期限切れに悩まされる心配は要らないね

備蓄する非常食はどんなものがよい?

「非常食を備蓄する」と考えると真っ先に思いつくのが乾パンや缶詰ですよね。

ただこの乾パンや缶詰だけ食べて3日ないし4日間ものあいだ、過ごすことは出来るでしょうか?

答えは「出来なくはない」です。
1日摂取カロリーと水分量さえ守れば食事が問題で死んでしまうことはまず有り得ません。

ですが毎日同じものを食べるので必ず飽きがきてしまいます。

普段でも災害時でも良いので乾パンと缶詰だけで3日過ごしてみることを想像してみてください。

想像しただけでも嫌になったのではないでしょうか?

こういった余計なストレスから身を守るためにも非常食の選び方やその種類はとても重要になってきます。

ローリングストックを行う上でどんなものが非常食に適している?

  • 賞味期限が1年以上のもの
  • 冷蔵冷凍を行わなくて良いもの
  • 出来ればそのまま食べられるもの

レトルト食品に関しては加熱するのに大量の水が必要になるので△
(加熱パックを併用することで解決は出来ますがかさばります…)

ローリングストックを行うことで過度な賞味期限への心配が必要なくなるので、非常食のバリエーションを増やし災害時でも飽きのこない食事が出来るようになります。

「具体的に何がいいの?」という方は「災害時の食事対策!子供と非常食を食べてみよう!」の記事をご覧ください。

こちらの記事では非常食として私が実際に食べてみておすすめするアルファ米やパンの缶詰などを紹介しております。

【スポンサーリンク】

飲料水のローリングストック

飲料水

食事とともに欠かせないのが「飲料水」です。

基本的に保存水でなくともペットボトルの水は賞味期限は普通のジュースや缶コーヒーに比べ非常に長いです。

ですが、水にも賞味期限はありますので、このローリングストックは有効になります。

人ひとりが1日に必要な水分は食事を含め2~3リットルと言われています。

3リットルとして計算すると4人家族だと1日あたり12リットルが必要です。

4日分だと48リットルになるので、1ヶ月に2リットルずつ消費してその分備蓄すれば2年で新しいものとなります。

1.5リットル~2リットルのペットボトル水は,賞味期限が2~3年なのでこれも賞味期限を切らさず飲料水を備蓄することができます。

ペットボトルももちろん有効ですが、水のストックには「ウォーターサーバー」が有効だと筆者は考えています。

ウォーターサーバータンクは1ボトルにつき12リットル入っています。

これを3本備蓄し1本はサーバーに装填しておけば普段から普通に使用出来ますし、定期的に水を配達してくれるのでわざわざ重いミネラルウォーターを買いに行く手間が省けます。

またサーバーによっては停電時も一定時間稼働できるサーバーもあるので非常時にも使えるようになっています。

このように水も賢く備蓄できるよう自分のスタイルに合わせて備蓄方法を考えてみてはいかがでしょうか?

ローリングストックのメリット

ローリングストックについて説明してきましたが、ローリングストックのメリットをまとめてみます。

普段から非常食を口にする為、非常時にも違和感なく食することが出来る

月に一度1食分ではありますが普段から非常食を食べる習慣が身につくので、非常時にも同じ食事ができるということでストレスを軽減することが可能です。

賞味期限が1年以上のものなら非常食に出来る

最初にも書きましたが、非常食と呼ばれるものは基本的に「3年」や「5年」の賞味期限が設定されているものが多いですが、このローリングストックを実行することで、約1年でローテーション出来るので1年以上の賞味期限のものであれば非常食として備蓄することが出来ます。

また家族構成やローテーションする頻度によっては一年未満のものでも非常食として備蓄できる可能性を秘めています。

自分の生活スタイルや備蓄するものに合わせて行えるのもローリングストックのメリットですね。

お財布に優しい

例えば、4人家族の3日ないし4日分の非常食を1度に購入するとなると、非常に高価な買い物のように思えますがローリングストックを実践すると、月々1食分の購入で済むので1度まとめて購入した後は無理なく続けられるというのもローリングストックのメリットとなります。

また、非常食と銘打ってるものは比較的高価ですが普段から食べているものでも非常食になり得るので、非常食にかけるコストが安くなります。

いかなる時でも賞味期限内の安全な食事ができる

そしてこのローリングストック最大のメリットはやはり、いつでもいざという時に賞味期限を気にせず普段食べているものを食べられるということだと思います。

只でさえ強いストレスを受け続ける災害時に、せめて食事だけでもちゃんと摂取できるということは何よりも喜びを感じられるのではないでしょうか?

さいごに

皆様如何でしたでしょうか?

非常食は買って備蓄はしているけど管理はできていないという人におすすめしたいローリングストックのお話でした。

災害時に少しでも通常時と変わらぬ生活が送れるよう日頃からしっかりとローリングストックを行い、いざという時に備えましょう!

【スポンサーリンク】