これまで起きた地震は、その被害もかなり大きく未だに復興が続いている所があるのが現状です。

特に東日本大震災においては、地震に加えて津波という多大な被害を受けました。

着のみ着のまま逃げた方も多くいた阪神・淡路大震災から、避難グッズとともに避難所に避難し北海道地震など、過去の地震からたくさんの事を学び、被災者の心構えも徐々に変わってきているようです。

しかし、被災という現実は非常に厳しく、家も追われ、家族とも離れ離れになるという心の痛手は免れません。

災害によって避難所での生活を余儀なくされたり、いつ地震や災害が再発するか分らない不安から、不眠や心のストレスに悩まされる事も必然的に多くなってしまいます。

そんな時に少しでも不眠を解消する対策とストレスを軽くする為に出来る事をまとめました。

また、辛いのは自分だけではありません。自分の愛する人や子供、両親など家族みんな同じです。

もし、自分の大切な人が、同じように不眠やストレスに悩まされていたらあなたが伝えてあげましょう。

今回はちょっと難しいですが、少しでも早く日常の生活に戻れるよう心の事についてお伝えします。

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被災時に不眠になったら

夜
地震から逃れ避難所に到着したとしても、そこにたどり着いたとしても余震が続く場合は不安や恐怖が心にありますので、眠れないといった反応が出てきても、それは当たり前といえます。

まだ大きな地震の余韻が残っている上に余震が残っている恐怖にさらされている中で眠る事は容易ではありません。

しかも、避難所は大体、学校の体育館なのでプライバシーの保護などは無理な環境の中で生活を強いられます。

そこで、少しでも睡眠時間が確保できる方法を考えてみました。

不眠に関する対策

  • アイマスクを使用してみましょう
  • 眠れる時には日中でも寝るようにしましょう
  • 眠れなくても横になるだけで疲れが取れます
  • 車でも眠れるようであれば、車の中の生活も可ですが、その際はエコノミー症候群に注意しましょう。(時々軽い運動をする等)
  • 体育館などでは、話し合いをして仮眠スペースをとれる場所をつくったりしましょう。
  •  被災のストレスによる不眠は日常生活が徐々に改善してくれば元に戻ってくると思います。それでも改善しない場合は専門機関に受診を要します。
  • 日頃から眠剤を使っている方はお薬手帳を使ってお薬をもらって服用を続けてください。
  • 日数が足りない場合は2分の1量にするとかして、医薬品が入ってくるまで工夫しましょう。

たいさくんたいさくん

東日本大震災の時、実質的に活用されたのはお薬手帳だった様だよ!


はぴーちゃんはぴーちゃん

お薬手帳にはまとめてシールを貼っておいて、出来れば携帯したほうがいいよ!

子供の不眠の対策

子供の不安は大人が想像できないくらい大きいものがあります。

大人でも耐えきれないような惨事や悲劇を目にする事になったわけですから、当然と言えば当然です。

子供が不眠になってしまったらあなたに出来る事もあります。

  • できるだけ災害の話は避けて、気分が転換できるように話をもっていきましょう。
  • 大人は出来るだけ子供の傍についているように心がけ、子供の話に耳を傾けていきましょう。
  • 子供の性格によっては、赤ちゃんがえりをする子もいるので、大人も大変だとは思いますが、出来る限り受け止めてあげましょう。

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心のストレスを軽くしましょう

リラックス

我々日本人は喜怒哀楽の感情を表さず、我慢強いと言われています。

またそうする事が美徳だともされています。

事に、東北大地震では、東北の人は我慢強く、内に秘めている人が多かったと言われています。

しかし、我慢しない事が必要な時もあります。

1人で我慢しない

人間は辛い時は辛い、泣きたい時は泣くというグリーフワークをしないと、どこかで心のバランスが崩れて、そのうち心身のバランスも崩れてきます。被災した場合お互いの話しをする機会がある時には、自然とお互いの心の痛みを分かち合えるといいですね。

被災にあった人達の話しをみていると、自分を責めがちです。難しい事ですが自分を責めるのはできるだけ避けて、1人で我慢しないで苦しい時は誰かに「助けて!」と言える気持ちが持てると少しは楽になれるのではないかと思えます。

絶望の中で生き抜く事は非常な困難を有します。しかし人は1人ではありませんひとすじでもいいから希望を持つ事は非常に大切な事です。

 例えば、誰かを守るために、今日1日のために、いつかくる日のために、自分の心を軽くしてあげれればいいですね。

その他にも災害時の心について「災害時の心の不安やパニックを落ち着かせる方法は?」の記事でまとめましたので、合わせてご覧ください。

子供には見守る姿勢で関わろう

子供の心はすごく敏感で繊細です。大きな被災にあった子供たちは今までとは違った環境での生活をしていかなければいけません。

なにより被災にあう事自体が子供達には大きなストレスで、言葉では表現できないほどのダメージとなります。

子供たちは言葉では表現できなくても、色々な事柄(不安や恐れやその他)を心のうちに秘めています。

大人がそういう気持ちを持っている子供を見守るという形で接する事で、子供たちは安心感を徐々に感じていきます。

被災の話は避けて日常生活を取り戻していって、子供達の元来持っている生命力が蘇ってくる事を願いながら暮らしていきましょう。

子供にとっても希望が必要です。1日も早く学校に行くなど具体的な希望があれば、耐えていける事でしょう。

「ツナグ」という意味では子供の頃、阪神・淡路地震や中越地震を経験した人が大人になって、今度は被災した子供達の貢献のために活躍しているという現実もあります

さいごに

希望

今回は今までと違って被災に関する心の問題に目を向けてみました。

避難する時は必至ですが、避難所に着いたり、ひと段落つくと色々な思いが浮かんできます。

心の問題は目に見えない面だけに難しい事ですが、同じ痛みを共有した人だからこそ理解できる深い悲しみを乗り越えて前に進んでいければと思います。

また、そうした人達が行動をとり、悲しみや痛みを希望や光を見い出せるようになれればと思います。

人間はマイナスをプラスに絶望を希望に変えるだけの力があると信じています。だから、今の日本があるのだと思います。

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