日々私たちを癒してくれるペットたち。
それは犬や猫、その他にも鳥や魚ハムスター、その他もろもろとしてペットは人間と共に生活を送っています。
つまり災害が起こってしまった場合、私たちと同様にペットたちも被災してしまう可能性を秘めている…ということになります。
動物たちは人間よりも臆病で繊細な生き物です。
地震が起こってしまった場合、津波が押し寄せた場合、火事になってしまった場合、私たちよりも動物たちは動揺したり危険な行動をとってしまったりします。
それは「怪我」の大きな原因になります。
家の臆病な猫は大きな雷がなった時、大きめな地震があった時ドタドタドタとベットの下や人のいない場所へ走って逃げてしまいます。
この猪突猛進さにはいつもヒヤヒヤします。
もしも地震でガラスや置物などが割れてしまっている場合、この子は肉球で踏みつけて大怪我をしてしまうかもしれないと心配になるからです…
そして、もし地震や台風があり2次災害からすぐ非難しないといけない時、ベッドの下からすばしっこい猫を引きずり出すのはとても大変です。
普段ですらそうなので、災害に怖がっているときなど直の事難しくなってきてしまうでしょう。
もし愛するペットが災害の被害で怪我をし怯えている場合、「応急処置」をしてあげられる知識をもっているかどうかで、私たち人間のもしもの時の心情も変わってきます。
災害によって愛するペットが怪我をしてしまった際に私たちができることを、怪我別にいくつか応急処置の仕方や必要な物などを書きますので、ぜひいざという時のための参考にしてみてください。
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目次
ペットが災害で怪我をした時の応急処置の仕方
まず注意点としましては、どんな時でも2次災害のことを考えてください。
すぐさま治療してあげたくなる気持ちは分かりますが、地震や台風などで津波や家の崩壊の危険がある場合は避難をしなければ共倒れになってしまいます。
もし津波などの非常時の2次災害の危険性がある場合はペットを連れて速やかに避難してから、もしくは2人以上での時には怪我の応急処置をしながら必ず避難してください。
切り傷などによる出血をしてしまった時
まず1番あり得る怪我としましては地震などで割れたものを踏みつけてしまったり、丁度落ちてきて皮膚を切ってしまい出血してしまうことだと思います。
そんなときペットは痛みや恐怖におののきいつも以上に攻撃的な態度で歯向かって来るかもしれません。
ですので飼い主さんの愛情が必要です。
ペットは飼い主さんの落ち着いた声に安心感を感じます。
なるべく低めな優しい声で名前を呼びながら近づき、傷口から遠いところから優しく撫でていってあげてください。
応急処置の手順としましては
1.傷口をよく観察し、水でその傷ついた部分を洗い流しましょう。
2.清潔なガーゼを傷口に当て圧迫して止血します。
この時ガーゼに血が付着して出血量が多くなってきてしまった場合はそのガーゼの上から更に新しいガーゼを重ねて止血してあげてください。
(ペットが痛みに暴れるほどに強く抑えてしまうと、逆にそこの周りだけが変色してしまったり腫れてしまったり良くないこともありますので、流血が止まるくらいの圧迫でしっかりと押さえてあげてください。)

この時それまで止血していたガーゼをとって新しく変えてしまうと、折角止まってきていた血がまた溢れてきてしまうこともあるから注意してね!

かさぶたを取ったらいけないのと同じだね!
ガーゼがない場合は清潔なタオルなどでも大丈夫ですが、ティッシュペーパーなどは張り付いてボロボロとこぼれてしまうのであまりお勧めしません。
3.あとは早急に動物病院に連れていきましょう。
(避難所によっては負傷動物救護所が設置されているところもありそこには獣医さんがいますので、怪我をした愛猫、様子がおかしく体調の悪い愛犬などを診てもらえることもありますので聞いてみましょう!)
注意点
人間用の消毒液は動物には刺激が強すぎます。
決して使わないようにしてください。
落ちてきたものがぶつかり意識がない場合
特に地震があった時など物が倒れてきたり落ちてきたりすることがありますよね。
もし何かの下敷きになってしまっている時には速やかにそれをどかしてください。
その後は呼吸があるかの確認をお腹の動きで確認しましょう。この時に体に触れたり鼻の前に手をやっての確認はしないでください。

呼吸がもしあった場合、苦しいペットを更に苦しめてしまうことがあるから注意してね(汗)
頭を打っている場合は脳震盪の恐れがありますので無暗に揺り動かしたり抱っこして起こしたりしないでください。
手順としましては
- ペットを横向きで寝かせ、手によって口を閉じさせます。
- 猫や犬の口を押えながら鼻から息を3秒間ほど吹き込んでください。
- これを繰り返します。
ペットが意識を取り戻してくれたらいいのですが、意識を取り戻してもそうでなくても必ず病院へすぐに連絡してください。
脳震盪は1度良くなったように見えても数日後容態が急変してしまうようなこともありますので医師の診断が必要になります。
病院へ連れていく際にも抱っこで連れていくのではなく安定したキャリーバックや箱などに乗せて連れていきましょう。
火災が発生して火傷を負ってしまっている場合
まず火傷をしてしまった時にはとにかく冷やしてください。
手順としましては
- 服などを着ている状態の場合は無暗に脱がすと皮膚まで一緒に剝がれてしまう危険性があるので、そのままの状態で冷やしてください。
- 水が出る場合は水につけて冷やします。
(流水にあてる場合は患部にはあてずに火傷と少し離れた所から患部へと水が流れるように冷やしてください。)
水にて冷やす場合は最高でも30分までとしてください。
あまり長時間水につけてしまうと風邪をひいてしまうリスクがあるのでタオルで拭き、温かなタオルで包んであげた後病院へ連れていってあげてください。
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応急処置に必要な物
これは症状により変わってきてしまうと思うのですが、ガーゼ、タオル、ペット用のウェットティッシュ、清潔な水、包帯などは必要となることが多いと思います。
ペット用の救急箱なども作って用意しておくことをお勧めします。
まとめ
もしペットが怪我をしてしまった場合、自分が怪我をした時よりも心を痛めるものです。
そんなときにきちんとした対応をしてあげられるか…この知識は多く持っていた方がよいなとペットを飼っている一人の人間として思います。
ぜひもしもの時を想定し「災害時のペットの怪我の応急処置」の仕方を沢山覚えてみてください。
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