日本では近い将来、いつ大地震が起きてもおかしくない状況だといわれています。
この10年間だけでも、東日本大震災、熊本大地震、大阪北部地震、北海道胆振東部地震と続き…
実際に大地震を経験された方もいらっしゃるかと思います。
大地震が起きたら、とっさにどんな行動をとるのが正しいと思いますか?
大地震の揺れがおさまったら、まず最初に何をしますか?
地震後にとるべきだと思っていた行動が、実はやってはいけない行動かもしれません!
そこで地震後にとるべき行動と、やってはいけないことについてご紹介します。

地震後に”やってはいけないこと”って何だろう??
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目次
地震発生でまずとるべき行動
緊急地震速報で大きな揺れが予想されたときや、実際に大きな揺れを感じたとき、まずはどうしたらいいでしょう?
まずはあわてず自分の身の安全を確保することが大切です。
そのあと周囲の状況の把握をして、必要なら避難を開始します。
避難のタイミングについては「地震発生時の避難のタイミングと注意すべきことは?」の記事にまとめておりますので合わせてご覧ください。
大地震発生!自宅で”とるべき行動”は?
まずは身近にあるクッションなどで頭を覆い頭や首を守ることです。
よくテーブルの下にかくれましょう!と聞きますがテーブルの下に隠れるのはかえって危険なこともあります。
テーブルはだいたい固定されていないことが多いですし、テーブルの上に物が置いてあるとそれが落ちてきて危険なこともありますのでご注意ください。
背の高い家具など倒れる危険があるものから離れましょう。
背の高い家具などは、転倒防止グッズで対策などしておくことが大切です。
アイリスオーヤマ 家具転倒防止伸縮棒
揺れで窓ガラスが割れるかもしれません。
窓ガラスなど割れたら危ないものからも離れましょう。
ガラス飛散防止フィルムなどの便利な防災グッズを利用しましょう。
アイリスオーヤマ 飛散防止フィルム
万が一窓ガラスが割れても被害を最小限に防ぐことができるように、カーテンは普段からレースカーテンだけはしておくなど対策しておきましょう。

まずは頭を守って安全確保だね!

ケガをしないように危ないところから離れようね!
地震発生!就寝中の場合
就寝中でも緊急地震速報が鳴れば地震かな?と気づくこともできますが、すぐに行動したり判断したりすることはなかなか難しいことかもしれません。
そんな状況の中でもとっさにできることはやる、ということを心掛けておきましょう。
まずは近くにある布団にもぐって頭を守りましょう。
家具や窓ガラスからなるべく離れましょう。
寝室の枕元には懐中電灯も忘れずに備えておきましょう。
料理中に大地震が発生したら?
キッチンなどでは、包丁などの刃物、火や熱い鍋などを扱いますので、地震が起きても落ち着いて行動しなければケガにつながりますので注意しましょう。
まずは火元から離れましょう。
ちょうど火元のスイッチの目の前にいるときなどはさっとスイッチを消して火元から離れればいいですが、わざわざ火元には近づかないようにしましょう。
火を消しに行こうとすると、揺れによって油がかかったり、鍋やフライパンが落ちてきたりしてヤケドの危険もあります。
揺れが収まってからの火の始末を心掛けましょう。
大地震の場合、ガスなどは自動で停止するものが多いので、まずは身の安全の確保が大切です。

わざわざ火を消しに行くのはかえって危ないことだったんだね!?

”火の始末”は揺れがおさまってからだね!
入浴中に大地震がきたら?
できれば扉を開けて閉じ込められないように出口を確保しましょう。
鏡や照明などが落ちてきてケガをしないよう気を付けましょう。
素足ですと地震によって壊れて落ちてきたものなどを踏んでしまいケガをしてしまうので、スリッパなどいつも近くに準備しておくといいですね。
一昔前はよく、大地震のときはトイレや浴室のような柱の多い部屋に行けば安全というようなことも言われていましたが、すべてのお宅の家のつくりがそうだとも限りません。
背の高い家具がないところとか、玄関に近くて外に逃げやすいところとか、それぞれのお宅で安全な場所は違うと思いますので、そういったことも普段から考えておきましょう。
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地震発生時にやってはいけないことは?
大地震発生後に”やってはいけないこと”を知らずにやってしまったら、火災発生などの原因になってしまいます。
数々の大震災を経験してきた日本ですが、震災後に注意すべきことも過去の震災経験から学んできました。
そんな経験を無駄にしないように、一人ひとりが震災後の行動に気を付けていきたいですね。
震災発生後は火を使ってはいけない!?
地震の揺れによってガス漏れしている可能性もあります。
ガスはちょっとした火花が引火しただで大爆発を起こす恐れがあります。
ガスには空気中に小量漏れても分かるように独特のにおいが付けてあります。
地震後ガスの臭いがする場合やガス漏れの疑いがある場合はぜったいに火を使わないでください!
なるべく低い位置にある窓などを大きく開けて低い部分に溜まっているガスを外に逃しましょう。
停電後ブレーカーをあげて通電させてはいけない!?
大地震発生後は大規模停電することがあります。
停電後になぜブレーカーをあげてはいけないのかというと、通電火災を防ぐことが大事だからです。
通電火災とは電気が復旧した際に電気製品が再び作動し、これが火元となって起こる火災のことです。
その家の住人が避難所に避難してから発火するケースが多いのが特徴です。
過去の震災では停電復旧後に通電火災が多発してしまったことがありました。
避難するときは必ずブレーカーを落としてからを忘れないようにしましょう。
また震度5以上などの地震発生時に自動的に電気の供給を遮断する通電火災防止器具というものがあります。
こういった防災グッズも利用して通電火災を防止しましょう。
ヤモリ・デ・リモート 感電ブレーカー
電気のスイッチにさわってはいけない!?
前述したように大地震発生後はガス漏れの可能性があります。
電気のスイッチを入れるときに起きる微妙な火花に、漏れたガスが引火して爆発する危険があります。
ガス漏れの疑いがある場合は電気のスイッチにさわったりしないでください!
ガス漏れの場合つい換気扇を回したくなりますが、換気扇は絶対に使わないでください。
エレベーターは使ってはいけない
大地震後、避難しようとして急いでいてもエレベーターの使用はなるべくやめましょう。
停電が起きていなくて使用が可能かもしれませんが、いつ余震などの大きな揺れがまた襲うかもわからないです。
その後停電が発生してエレベーターに閉じ込められる可能性があります。
もし地震発生時エレベーターに乗っていた場合でも、災害対策が備わっているエレベーターは、大地震発生後は最寄りの階に停止する仕組みになっているそうです。
エレベーターのかごの外に無理に出ようとするなど危険なことはしないでください。
むやみに電話を掛けてはいけない?
地震発生後は被災地への電話が急増して電話回線がパンクしてしまうことがあります。
ご家族などの安否が心配ですが、なるべく通話以外の方法で安否確認するようにしましょう。
たとえば災害用伝言ダイヤルや、インターネットを利用したSNSなどの連絡方法があります。
災害用伝言ダイヤルについてはこちら
大切な人の安否確認!【災害用伝言ダイヤル171】を知っていますか?
部屋の中でも素足で歩いてはいけない!?
大地震後は家の中でも落下物などで足元が危険な場合もあります。
スリッパなどを履くようにして素足では歩かないほうがいいでしょう。
避難に車を使ってはいけない?
車で避難すると渋滞などに巻き込まれて避難が遅れてしまいます。
また緊急車両の通行の妨げにもなってしまいます。
高齢者や身体の不自由な方の避難には車がどうしても必要という場合もあります。
必要のない人が車で避難することはなるべくやめたほうがいいでしょう。
車での避難は渋滞のリスクがあることも知っておきましょう。
まとめ
地震発生後の”とるべき行動”と”やってはいけないこと”の参考になりましたか?
いつおきてもおかしくない大地震ですが、いま一度”地震発生時”と”地震発生後”にとるべき行動をご確認ください!
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